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「桜を見る会」の演出業務をした会社が安倍元首相の国葬を受注!なにが悪い?経緯や問題点

2022年9月27日に東京にある日本武道館で安倍元総理大臣の「国葬」が、政府により行われます。国会議員や地方自治体の代表、海外の要人など約6000人が参列する予定です。そもそも国葬とはどういうものでしょうか?「桜を見る会」の演出業務をした会社が安倍元首相の国葬を受注したというニュースもあります。その企業は入札をして受注しましたが、なにが悪いのでしょうか?その問題点やメリットについても調べていきます。

国葬の経緯

東京都千代田区にある日本武道館。 出典:123rf

国葬という名称は明治時代から使われていました。大久保利通や岩倉具視の国葬が有名です。大正時代に明文化され、1926年10月21日に国葬令が公布されましたが、その後、その国葬令は失効していました。最近では、閣議決定により、1967年10月31日に日本武道館で元内閣総理大臣の吉田茂の国葬が開催されました。

観桜会を復活させて、桜を見る会を初開催したのも吉田茂総理大臣でした。

アメリカ合衆国では、本人が辞退しないかぎり、大統領経験者は国葬の対象となっています。日本ではこのような決まり事がなく、また、現在は明文化されていないため、国葬の基準があいまいです。このことも問題を複雑化させています。

日本武道館とは

2022年9月27日(干支は壬寅)に日本武道館で安倍元総理大臣の国葬が行われます。日本武道館は1964年に開催された東京オリンピックの柔道競技会場のために建設されました。

その後も、武道の競技場や練習場として、また、コンサート会場としても利用されています。

どのようにして案内される?

三権の長や国会議員、海外の要人、都道府県知事や市町村長などの首長に案内状が9月初旬に届きます。

案内状が送られてきて参列される方々は約6000人となります。一般の方には案内状は送られてきませんが、日本武道館の外で一般献花できます。

「桜を見る会」の演出業務をした会社が安倍元首相の国葬を受注して何が悪い?問題点は?

日本武道館 出典:123rf

桜を見る会の運営を5年連続で請け負ったイベント会社が、今回の国葬を落札して受注しました。

応札したのも、このイベント会社のムラヤマのみです。

2022年3月31日に日本テレビホールディングスがムラヤマホールディングスの全株式を取得しました。

そのため、株式会社ムラヤマは日本テレビホールディングスの子会社です。日本武道館での6000人規模のイベントを取り仕切る実績のある会社は、ここくらいしかないのでしょう。そのため、この国葬に応札したのも、この一社だけだったのもしょうがないことでしょう。他にも、大規模イベントを運営できる企業が生まれてくることを望みます。

また、今回は警視庁など公官庁と連携を密にして、警備をしなければなりません。そういった経験をもた企業じゃないと運営できない点からも、参入できる企業が限られてしまったのでしょう。

問題点としては、

  • 今回の国葬に一社しか応札しなかった。
  • その会社は「桜を見る会」では入札する前に内閣府と打ち合わせしていた疑いがある。
  • 大規模のイベントを運営できる企業が少ない。
  • 警察官による警備などを含めて行政と連携しながらイベントを運営できる企業が少ない。

ということがあげられます。

費用は?

日本武道館で行われる国葬そのものの費用は2億円台です。詳細はすべての日程が終わった後に公表されるようです。

海外の要人も来るため、警備は厳重にしなければなりません。その警備費用は35億円ほどかかります。警視庁の警察官だけでなく、各都道府県警からもたくさんの応援がきます。その警察官たちの出張費用も必要です。総合すると35億円程度になります。

混同しやすい葬儀は?国葬と国民葬、合同葬の違いは?

日本武道館 出典:123rf

吉田茂首相の時は国葬でした。佐藤栄作首相の場合は国民葬です。

中曾根康首相の時は内閣・自由民主党合同葬でした。混同しやすい葬儀としては、

  • 国葬
  • 国民葬
  • 合同葬

の三種類があります。国葬は全額国費で行われ、国民葬は内閣と与党と国民有志の費用で行われます。合同葬は内閣と与党の費用で行われます。政府が出す金額や関与の度合いが違いますが、いずれにしても国費は投入されています。

メリットは?

Hampi, india – december 26, 2017: sri virupaksha temple. 出典:123rf

海外の要人が多数来るため、外交の場となるのが最大のメリットです。アメリカのハリス副大統領やオバマ元大統領、インドのモディ首相なども来ます。

そのため、警備は厳重にしなければなりませんし、今後の要人の警備のありかたの再構築にもつながります。また、海外から大人数の方々が来るため、ホテルなどの観光業の経済の活性化にもつながります。結局、

  • 外交
  • 要人警備の強化
  • 経済の活性化

というメリットがあります。

まとめ

「桜を見る会」の演出業務をした会社が安倍元首相の国葬を受注した問題点や、何が悪いのかをしらべました。今回の国葬に一社しか応札せず、また、その会社は「桜を見る会」では入札する前に内閣府と打ち合わせしていた疑いがありました。大規模のイベントを運営できる企業が少なく、警察官による警備などを含めて行政と連携しながらイベントを運営できる企業が少ないという事情もありました。国葬や国民葬、合同葬の違いは、政府の関りや、出す費用の違いでした。。日本武道館についても説明しました。

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