木曽川(きそがわ)の近くにお住いの方にとっては、河川の氾濫の可能性や避難情報、また現在の被害状況についてなどの情報が大至急必要でありながら、テレビではお住いの地域の大雨情報や河川の情報を得ることはなかなか難しいです。
本記事は、長野県から岐阜県、愛知県、三重県にかけて流れる木曽川についての最新情報になります。お近くの方のお役に立てれば幸いです。
なお、この記事は2020年07月06日を最新とし、その後の情報は順次更新していく予定です。
木曽川の水位ライブカメラはこちらから!
各所が公表しているライブカメラのリンク一覧になります。
以下ページの各項目をクリックすることで、各ポイントのライブカメラにジャンプします。
上流域です。
下流域です。
岐阜県美濃加茂市です。
美濃加茂市御門町の今渡にある太田橋付近(木曽川上流河川事務所)
坂祝町にある木曽川と賀茂川の合流点付近です。
坂祝町酒倉にある加茂川排水機場周辺 (木曽川上流河川事務所)
江南市です。
一宮市です。
愛西市です。
三重県の桑名市です。
木曽川は長野県木曽郡木祖村の鉢盛山に源流があります。長野県の木曽谷という渓谷を形成しながら流れます。
濃尾平野に出ると、可児市や美濃加茂市付近で支流の飛騨川と合流します。その後、岐阜県と愛知県の境を流れて、三重県の桑名市付近で伊勢湾に注ぎます。
木曽川と長良川、揖斐川を合わせて木曽三川と呼びます。長良川と揖斐川は木曽川水系なので、支流ということになります。
河川氾濫の可能性はある?
現在の状況を確認するには、こちらをご利用ください。
このサイトから現在の河川の状況を見ることで、実際に氾濫する危険性があるのかどうか、あるいはすでに危険な水位となっているのか、避難が必要なのかどうかをチェックできます。
木曽川と長良川、揖斐川は昔から合流と分流を繰り返しました。そのため氾濫も繰り返し、流れが変わり、地形も変化しています。
羽島市指定史跡竹鼻城跡
— 岐阜お城研究会代表 (@GifuOshiroShiba) March 5, 2020
古くは竹ヶ鼻城、元は尾張国でしたが天正14年(1586年)木曽川の氾濫によって流れが変わり美濃国に編入されました。関ヶ原の戦い後に廃城。現在城跡の碑は羽島市歴史民族資料館にあり、周辺が城域と考えられていますが、ここが城だった遺構は全く観ることができません。 pic.twitter.com/tU9VDkSSwx
特に桑名市の長島町付近ではこの三つの川の河口が集中しています。
昭和34年9月26日から27日にかけて、伊勢湾台風は紀伊半島沿岸一帯と伊勢湾沿岸を中心に高潮、強風、河川の氾濫などにより甚大な損害を与えました。画像は木曽川と長島町周辺の写真です。 pic.twitter.com/PyK3El9dgF
— 国立公文書館 (@JPNatArchives) September 26, 2015
台風の時は、氾濫の可能性があります。
氾濫注意水位とは?
この場合は、河川が今後氾濫する可能性が示唆されているということです。
【岐阜 木曽川中流 氾濫注意情報】
— 大竹(気象予報士) (@ohtakepapa) September 4, 2018
木曽川の今渡水位観測所(可児市) では4日23時20分頃、「氾濫注意水位(レベル2)」に到達。今後、水位はさらに上昇する見込みです。洪水に関する情報に注意して 下さい。 pic.twitter.com/kghMwNw0wW
実際の避難まではしなくて大丈夫そうですが、引き続き、最新情報を必ずこまめにチェックするようにしましょう!
避難判断水位とは?
川の水位情報―木曽川犬山https://t.co/teXeQxzJ5W
— のーび (@takaikiga) August 14, 2021
愛知県犬山市付近木曽川、避難判断水位を超えました。
氾濫危険水位も超えるとみて行動した方が良いと思います。 pic.twitter.com/p4WhM35b6b
この場合には、そう遠くない将来に河川が氾濫する危険性がある、という状態です。
すぐに最新の全国の避難情報を確認して、ご自身の地域が避難準備や勧告が出ていないかチェックしてください。
そしていつ避難の指示が出ても動けるように備えておくことが大切です。
氾濫危険水位とは?
この場合には、もう河川がいつ氾濫してもおかしくはないとても危険な状態になっています。
木曽川 上松町で「氾濫危険水位」超える|NHK 長野県のニュース https://t.co/bGZXqCwGCX
— 戸澤右門 / Umon Tozawa (@Tozawa_Umon) August 22, 2021
08月15日 04時09分

長野県によりますと大雨の影響で木曽川は、午前3時30分までに上松町の桃山水位観測所で再び氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えました。
川の近くにお住いの方は確実に、川から距離のある地域への移動を強くお勧めします。
川がどうなっているか見に行ってはダメです!
非常に危険な状態ですので、川とは逆方向に移動し、引き続きインターネットなどでの最新情報の確保につとめてください!
台風や大雨の際は、河川や道路脇の側溝にも近づかないようにしましょう。
最新の被害状況は?
梅雨の大雨で増水しました。
#木曽川 #中津川市 #恵那市 #各務原市 #美濃加茂市 #可児市 #坂祝町 #八百津町 #犬山市 #江南市 #扶桑町 #丸山ダム
— 東海岐阜天気&情報室 (@gifuprefwe43) July 4, 2020
木曽川 長野県上松町内の地点 氾濫注意水位超過!
今渡&犬山地点 水防団待機水位を超過!
注意してください! pic.twitter.com/hYfgR1lUvw
大雨が長引いているときは土砂崩れにも注意して下さい。
アサソラ&アサシロ!
— がと☆de☆びおれと(紫猫) (@Mee12Aloha) July 6, 2020
昨日水位が下がってきていた木曽川ですが、また上がってきています。
流れが早いですし、まだまだ降るようですから、お気をつけください。
犬山市の土砂災害レベルは3になっています。
雨が続きますが、今日がみんなにいい日でありますように!#犬山城 #木曽川 pic.twitter.com/NUq39y5Qub
また、大雨の時に、本流が大丈夫でも、周囲の河川や支流が氾濫して浸水していることはよくあります。
ニュースなどで、本流がまだ余裕があるといっても、気を抜かないようにしましょう。
ハザードマップからある程度浸水箇所は確認できるかと思います。
家への浸水を防ぐ為には「水のう」を作成し、玄関などに置くことで、外からの水の侵入を防ぐことができます。
まだ本格的に浸水していないタイミングで準備を始めます。
水のうの作り方
- 45Lのビニール袋を2重にして水を半分(20Lほど)入れる。
- 空気をできるだけ抜いて、硬く口を縛る!
これだけです!(最近では空気を残して口を縛ってOKという説明もあります)
大きなビニール袋がなければとりあえずスーパーの袋でもなんでもいいです。
そして作った水のうを複数個段ボールに入れ、段ボールごとレジャーシートで覆ったものを玄関に設置すれば、浸水の予防に役立ちます!水のう入り段ボールでなくても、ポリタンクやプランター(レジャーシートで覆う)でも同じように設置可能ですし、テーブルの天板を玄関に立てかけ、これらのもので抑えれば、より強力です。
また、トイレや風呂場などから下水が逆流してくることがあるので、作った水のうをトイレの中や、風呂場の排水口などにおいて蓋をしておくと、下水が家に逆流することを防ぎます。
過去の情報まとめ
1959年9月の伊勢湾台風の時は、かなり広範囲に浸水しました。
本日9月26日は、台風の特異日と言われています。1954年洞爺丸台風、1958年狩野川台風、1959年伊勢湾台風で大きな被害が出たのもこの日でした。今年も台風シーズンは続きます。(写真は三重県木曽岬町/木曽川下流河川事務所「伊勢湾台風災害写真データベース」より) pic.twitter.com/PgKxY5VqSB
— 国土交通省利根川上流河川事務所 (@mlit_tonejo) September 26, 2018
大きな船が河口に乗り上げるほどでした。
1959年(昭和34年)9月26日の伊勢湾台風で木曽川河口に乗り上げた高昌(こうしょう)丸(4,684総トン,大同海運)。同船は戦後第5次計画造船の1隻として、1950(昭和25)年川崎神戸で建造されている。https://t.co/8BRmN1gDCR pic.twitter.com/nCla13y8BU
— 天翔 (@Tensyofleet) September 30, 2017
昔から洪水を繰り返しています。
各務原市川島にある河跡湖(かせきこ)公園。安政4(1857)年の大洪水で、木曽川の支流、鉄砲川の氾濫により川の流れが変わり、取り残された場所を河跡湖(三日月湖)と呼んでいます。東海北陸自動車道の事前調査では古代から中世の旧河道が幾筋も見つかっています。 pic.twitter.com/V4kiDEvxnk
— 愛知県埋蔵文化財センター (@aichi_maibun) May 11, 2018
普段から、避難経路などを確認しておきましょう。
通常の様子
源流は木祖村にあります。自然豊かな山林です。
中津川市の苗木城跡からの景色も風光明媚です。
中津川の史跡・苗木城跡に行って来ました。昔行ったきりでしたが、現在は木が切られて見晴らしが良くなり、観光客も増えていました。頂上から見る木曽川は圧巻です。 pic.twitter.com/gvoHG6Tqy1
— 伊藤潤二 (@junjiitofficial) February 11, 2019
八百津町には丸山ダムや兼山ダムもあります。
八百津町/御嵩町 丸山ダム
— 可の瑞 (@minokamo248kani) November 26, 2019
重力式コンクリートダム~紅葉も綺麗でした~ダムカードもゲット!#八百津町 #御嵩町 #木曽川 #丸山ダム #ダム pic.twitter.com/e3YlOxa4kU
木曽川に飛騨川が合流する場所です。雄大な流れです。
さて、せっかく美濃加茂市に来たのだから 飛騨川が木曽川に合流する地点を見に。左から飛騨川、向こうから木曽川、合流して右に流れて。今渡ダムがあるので湖みたいに穏やかな水面でした。 pic.twitter.com/yfKVcdg2bh
— 里山ココ不具合継続 (@kogiko589) May 4, 2017
木曽三川は、かなり近くを並走しています。
木曽川、長良川、揖斐川の集まるこの地の風景も雄大だったよ。また行きたい。 pic.twitter.com/x5Vh6OiY2J
— HONDA,So_「東京暗渠学」「はじめての暗渠散歩」発売中 (@hondaso) November 28, 2017
お住まいの地域に、本流以外にも、どのような支流があるかも確認しておきましょう。
普段から、ニュースや気象情報、ハザードマップなどを確認して、いつでも迅速に行動できるように準備しておきましょう。