高校の受験に落ちた友達にはなんて声をかけたらいいのか悩みますよね。変に気を使って励まそうとしたら嫌な気持ちにしてしまいそうだし…。大切な友達だからこそ悩む問題です。そんな時にはどのような態度でどのような言葉をかけるべきなのでしょうか?
高校の受験に落ちた友達にはどう接するべき?
友達は受験に失敗したことをとても悔いているはずです。受験に失敗した事実を触れずに接することが大切です。そのうえで遊びに誘い、共に時間を過ごすようにしましょう。高校受験に失敗してしまった友達本人から、あなたに話かけるのはとても辛いものです。あなたから声を掛けてあげてください。受験に失敗してしまった友達とどんな顔をして会えばいいのかとても悩んでしまうものです。お互い気を遣うのは当然ですが、友達の気持ちを汲んで「早く立ち直ってほしい」という素直な気持ちを伝えることが大切です。そして相手からの反応に対し受け答えていくのが一番の方法です。どんな失敗でも気持ちの整理がつかないうちに、その失敗に対して色々意見を言うのは、かえって相手の傷口を広げてしまうだけです。そうはいっても、友達の気持ちが一番大切なので、一緒にいて欲しいのならそばにいてあげる、1人になりたいのであればそっとしておくことも大切です。人は落ち込んでいるとき一緒にいるだけで心強いものなので、一言「一緒にいようか?」と寄り添う気持ちがあることを伝えるだけでも良いです。
声をかける時に気をつける事。
友達が受験に失敗したと聞くと、正直どう声を掛けていいか戸惑うものです。それは、友達がとても辛い思いをしていると感じるからですよね。受験に落ちた友達に、励ましたり慰めたりする言葉を掛けがちですが、当の本人はうざったいだけです。だって、受験に落ちたのはあなたではなく友達なのですから。経験した本人にしかわからないことがたくさんあるのです。あなただって、もし一番辛い状況の中で成功している友達から「大丈夫だよ!」「なんとかなるって!」と励まされたところで、「自分じゃないくせに何がわかるの!?」と腹立たしく思うだけだと思います。アドバイスや言葉がいらないのなら、どうして受験に失敗した報告をしてくるのかと疑問に感じますよね。人は辛い時に、アドバイスや言葉が欲しいのではなく、誰かに側にいて欲しい、話をただ聞いて欲しいのです。共感してほしいのです。励ましの言葉や慰めの言葉は一切いりません。一緒にいてくれるだけで十分なのです。友達を励まそうと、どこからか聞いた名言を用いて励ますなんてことはやってはいけません。自然にいつも通り側にいてあげてください。
友達は受かって自分は落ちた…。そんな時の気持ちは?
受験を失敗した友達と接する際の対応に戸惑うのはもちろん、受験を失敗した当事者も友達とどう接するべきか対応に困ります。自分は第一志望の高校で、友達は滑り止めくらいの気持ちで受験。結果的に相手は受かって自分は失敗したとなれば、お互い話しづらくなるのも当然です。頭では、自分と友達とでは学力的に差があっただけ、自分の努力不足だったんだと思ってはいても、友達をどうしても妬んでしまう気持ちは拭えません。友達が合格をひけらかしていないにしても、合格・不合格といった立場になってしまった状況で、妬みを隠してこれまでと同じように友達を付き合うのは、申し訳ない気持ちにもなるのです。友達と同じくらいの成績であっても、自分だけが落ちてしまうと「なんで私だけ!?」といった気持ちを消すことはできません。合格発表後数日間は確かに辛いものですが、その辛い状況も高校に入学するまでの期間だけです。高校へ入学してしまえば、高校の楽しさを味わえますし、この学校へきて良かったと思える日が来るはずです。自分の通う高校が楽しくなれば、妬んだ友達とも笑顔で話せる日がきっときます。
友達に言ってはいけない言葉は?
一番言ってはいけない言葉、それは「その気持ち、わかる!」です。共感したい気持ちからくる言葉でしょうが、受験に落ちた状況でこの言葉を言われても、「わかる」といった一言で簡単に片づけられる印象を与えてしまうだけです。一生懸命頑張って様々なものを犠牲にしながら挑んできた受験を、「わかる」ってどういうこと!?といった気持ちになるのも当然ですよね。「大丈夫?」の言葉もダメです。大丈夫?と聞かれても返答に困るからです。だって、大丈夫じゃないのに、大丈夫と答えるのも嫌ですし、だからといって大丈夫じゃないと答えるのも心が摩耗するからです。一生懸命挑んだ受験に失敗して大丈夫な人っていませんよね?そんな人に大丈夫と言葉をかけるのは無神経です。そっと側に寄り添うだけで十分なのです。「次があるじゃない!頑張って!」もいけません。ポジティブな言葉ですが、元気づけようと励ますとかえって相手を傷付けるだけです。だって今までだって十分努力して頑張ってきたのですから。そういった前向きな言葉も控えましょう。
友達が言われて嬉しかった言葉は?
励ましや慰めの言葉は一番うんざりする言葉だとご理解いただけたかと思います。「受験に失敗したからって、別に命を取られるわけじゃない」「また次頑張ればいい」などは一番傷付きます。人からいくら励ましの言葉を貰っても、それによって頑張ろうとは思わないですし、むしろますます無力になって喪失感が増してしまうだけです。身内の人や仲の良い友達こそ、ぜひ労いの言葉をかけてあげてください。一言「お疲れさん」で十分なのです。受験に失敗した人の受け止め方はそれぞれですが、今までの努力を労ってくれる言葉は胸に突き刺さるものです。人は失敗した人に対して、ついアドバイスや慰めや励ましの言葉を言ってしまいがちですが、それらの言葉は、再スタートを切った時にいくらでもいう機会はあります。落ち込んでいる人に言葉は必要ないのです。再スタートを切る気持ちが出来たときに、「今まで頑張ってきたことに無駄はない。何回でも挑戦する価値はある。今結果が出なくても、今回悔いたことはきっと実になるはず」と励ましてあげてください。