「日産自動車」や「ルノー」などの社長兼最高経営責任者(CEO)を務めていたカルロス・ゴーンさんは、2018年11月に、東京地検特捜部に金融商品取引法違反の容疑で逮捕されました。
そのため、取締役を解任され、カルロス・ゴーン被告となっていました。その後、保釈中でした。
しかし、2019年12月31日、保釈中の身でありながら、楽器ケースに隠れて飛行機に乗り込み、レバノンへ海外逃亡しました。
どのような方法で海外逃亡したのでしょうか?楽器のケースは何を使ったのでしょうか?
また、日産自動車やカルロス・ゴーン被告の今後はどうなるのでしょうか?
気になるので調べてみました!
プロフィールや経歴
名前:Carlos Ghosn(カルロス ゴーン)
年齢:65歳(2020年)
国籍:ブラジル、フランス、レバノン
身長:170cm
1954年、ブラジル生まれ。
6歳の時、レバノンに移住。中等教育はレバノンで受ける。
その後、フランスに移住。大学にあたるパリ国立高等鉱業学校で工学博士を取得して卒業。
1978年、タイヤメーカーのミシュランに入社した。
1985年、ブラジルにある南米ミシュランの最高執行責任者(COO)に任命される。
1990年、北米ミシュランの最高経営責任者(CEO)に任命される。
1996年、ヘッドハンティングされ、ルノーの上席副社長となる。
1999年、ルノーと日産の資本提携が行われたため、日産自動車の最高執行責任者(COO)に任命される。そのため、日本に移住。
その後、「ルノー・日産・三菱アライアンス」の社長兼最高経営責任者(CEO)となる。
2018年、東京地検特捜部に金融商品取引法違反の容疑で逮捕される。
2019年、特別背任罪で追起訴される。その後は取締役を解任される。
カルロス・ゴーンさんはルノーや日産自動車、三菱自動車工業を統括する会社である「ルノー・日産・三菱アライアンス」の社長兼最高経営責任者(CEO)まで昇りつめました。
華々しい経歴ですね。
その後、金融商品取引法違反の容疑や特別背任罪などで起訴されました。
その経緯には、カルロス・ゴーン被告の側近との司法取引もあったようです。
その後、日産自動車のCEOには西川廣人社長が就任しました。
西川廣人CEOもその後、辞任しています。
2019年4月より、弁護人が保釈請求をして、カルロス・ゴーン被告は保釈金15億円で保釈されていました。
なぜ保釈中の身でありながらレバノンに海外逃亡した?
これは、レバノンへ逃亡したあとにカルロス・ゴーン被告が発表した声明です。
カルロス・ゴーンからの声明です。
私はいまレバノンに来ました。すでに私は有罪が前提とされています。差別が蔓延して、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の元にいなくなります。
日本の司法制度は、国際法や条約のもとで、守るべき法的な義務をかなり無視しています。
私は正義から逃れたのではないのです。
不公正と政治的迫害から逃れたのです。
今、私はやっとメディアに自由に発言できるようになりました。
来週から会見を始めるのを楽しみにしています。
被告は日本の司法制度に不満を持っているようです。
また、会見を開き、自身の正当性を表明し、日本の司法制度への不満を述べました。
しかし、実際は、巨額の賠償命令を逃れるために、レバノンへ海外逃亡したと思われます。
大脱走?!と国外逃亡?!の後は?!?
— 横浜の人(愛称エル) (@YokohamaNoHito) December 31, 2019
カルロス、追い討ち、つづき・・・
過去には経営者に
巨額の賠償命令が出た例も少なくない。
法曹関係者は、
ゴーン容疑者への請求は
「100億円を超える規模になり、
判決によっては、
破産するような賠償額となる可能性もある」
と強調する。 pic.twitter.com/5EhjmNtqLU
カルロス・ゴーン被告には、今後、100億円規模の損害賠償が待っているかもしれません。
保釈金の15億円は没収されますが、100億円規模の損害賠償からすると安いものです。
そのため、逃亡するなら、今しかない!と、いうことで、レバノンに海外逃亡したことが考えられます。
楽器ケースかスピーカーのケースに隠れて逃亡!その方法は?
保釈中の日本の自宅で音楽の演奏会していることを装っていたようです。
その際、搬入された楽器ケースにカルロス・ゴーン被告は隠れるという方法で、空港まで行ったようです。
楽器のケースと言っても色々あります。ゴーンが逃亡に使用したというのが事実なら、コントラバスの飛行機貨物専用ケースや、ハープのケースくらいの大きさが必要でしょう。写真のようにバイオリンなどを複数収納できる貨物もあります。 pic.twitter.com/b3az1hde6m
— ЧОГ (@SergeiL16555369) December 31, 2019
コントラバスやハープ、ティンパニなど大きな楽器のケースとなると、余裕で人が入れます。
または、コンサートで使用するスピーカーのケースであれば、余裕で人が入れます。
楽器やスピーカーのケースに入ったまま空港までいったのではなくて、自宅の外に待機している車に乗るまで、被告は、そのケースに入っていたのでしょう。
何の楽器のケース?
カルロス・ゴーン被告が隠れて出国や海外逃亡に使ったのは、何の楽器のケースでしょうか?
催された音楽会はクラシック音楽でしょうから、コントラバスや、ハープ、ティンパニなどが考えられます。
あるいは、音響機器であるスピーカーのケースです。気になるので検証していきます。
コントラバスの楽器ケース
この写真を見ると、コントラバスを空輸するケースは大きいので、身長170cmあるカルロス・ゴーンさんでも入れそうです。
カルロスゴーン、コントラバスケースに隠れて飛行機乗ったってマジ?
— at (@atnk86) December 31, 2019
僕が以前札幌Kitaraでの吹奏楽コンクール出場のため、飛行機にコントラバス積んでもらった時はこんな感じ。確かに人は乗れる感じ。この時は行きで小松空港、帰りで新千歳空港、それぞれのANA職員さんと梱包したけど楽しかったなあ。 pic.twitter.com/PLLSknW35B
さすがに空輸ケースの中は出国のさいに検査されるでしょうから、楽器ケース自体に隠れていないといけません。
コントラバス自体を入れている楽器ケースは180cm~200cmほどあります。
しかし、先が細いので、入るには苦労しそうです。
コントラバスのソフトケースであれば、なんとか入れるし、他の人が背負って運ぶことも可能でしょう。
ハープの楽器ケース
ハープ自体が人の大きさと比べても、かなり大きい楽器です。
カルロスゴーンが入る楽器のケースでコントラバスが出てるけど個人的にはハープのケースです pic.twitter.com/9vWrJ5c4qM
— わっさん (@wasan_imas) December 31, 2019
そのため、ハープの楽器ケースの中に、カルロス・ゴーンさんは入れそうです。
あまりに大きすぎて目立つし、逆に出国審査であやしまれそうです。
ティンパニの楽器ケース
ティンパニを空輸するケースはかなり大きいです。
昔、吹奏楽コンクール全国大会出た時、その年から規定が変わり現地でティンパニの貸し出しが無しということが判明して、ティンパニ のハードケースを使って空輸した思い出がある。 pic.twitter.com/aARU9QlO6f
— でかなべ🍥 (@dekanabe_devil) December 31, 2019
しかし、楽器ケースを使わずに、ティンパニを直接、空輸ケースに入れるようです。
ティンパニの鍋の中に入るという方法もありますが…。
音響機器であるスピーカーのケース
カルロス・ゴーン被告が日本から脱出する際、音響機器運搬に使われる黒いスピーカーのケースに隠れて、プライベートジェットに乗り込んだことが判明しました。
上の画像でもわかる通り、コンサートで使用するスピーカーは大きいので、そのケースも大きいです。
そのため、カルロス・ゴーン被告も余裕で入ることができます。
息ができるように、スピーカーのケースの底には穴が開けられていました。
「楽器箱に入らないで」ヤマハ、ゴーン被告影響?https://t.co/EmNv90Egah
— 産経ニュース (@Sankei_news) January 13, 2020
→大型の楽器ケースに人が入ることに触れたツイートが散見されるようになってきたと指摘。「不幸な事故が起きてからでは遅い」と注意を呼び掛けた pic.twitter.com/Qacms8ESfH
楽器メーカーのヤマハは「楽器箱に入らないで」と、注意を呼び掛けています。
誰が海外逃亡に協力?
カルロス・ゴーン被告の妻が計画したという情報があります。
レバノンのメディアは「西側の治安機関が脱出に協力」と報道。また仏紙ル・モンドは「逃亡はゴーンの妻キャロルが計画、プライベートジェットにも同乗した」と。/楽器の箱に隠れ日本出国?ゴーン氏、親戚宅に滞在か(時事通信) https://t.co/C0wXE0KeMZ pic.twitter.com/bvcsGOV4vH
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) December 31, 2019
そして、妻が依頼した組織が海外逃亡に協力したようです。
Lアコか?d&bか?EAWか⁉️
— 出原@福山Cable (@dhra_) January 4, 2020
その辺詳しく‼️
ものによってはエコノミーよりチョット快適かも説…
「フライト後に機内から二つのケースを発見。うち一つにはスピーカーが入っていた。」
ゴーン被告、元米特殊部隊員と逃亡か 音響用ケースに潜む? https://t.co/Shy2PvUniP @jijicom pic.twitter.com/CN6PGDGPRt
カルロス・ゴーン被告と同行して逃亡した者は、アメリカの警備会社関係者だということが判明しました。
元米特殊部隊員二名と逃亡したようです。
どうやって出国審査をパスして海外逃亡?その方法は?やはり楽器やスピーカーのケースに隠れて?
まずは、カルロス・ゴーン被告は新幹線を利用して、新大阪駅まで行きました。
その後、関西国際空港に行きました。
ゴーン被告逃亡。関西空港から12/29夜に出発したプライベートジェットに搭乗との報道。
— 先憂後楽 (@news_kanso) December 31, 2019
この航空機かな。日本がゴーンを取り逃がした瞬間・・・
関西空港12月29日23:10発イスタンブール行き。
画像はFlightradar24より pic.twitter.com/2UwwDFV2iP
この情報によると、プライベートジェットで海外逃亡したようです。
このときは、音響機器のスピーカーのケースに隠れて、貨物としてプライベートジェットに乗り込むという方法を使ったことが判明しています。
カルロス・ゴーンが関空から密出国する際に隠れていたケースが大きすぎたので、X線検査をする機械に入らず、ノーチェックで通過したという話ですが、
昨年の夏、アメリカの博物館に大型妖怪オブジェを届ける際に、全く同じ事態になったのですが、あっけなく開封するよう言われました。
あるよ。裏が。 pic.twitter.com/RKvh7hviC4— コウノ@京都の妖怪 (@kouno0521) January 5, 2020
スピーカーのケースが大きすぎて、空港のX線検査をする機械に入らなかったようです。
そのため、出国する際の審査で、この荷物はX線検査が行われなかったようです。
空港職員が、開けて見るといいだけなんですけどね。
空港から出国するさいの管理体制も問われそうです。そのため法務大臣は出国手続きの厳格化を指示しました。
とにかく、関西国際空港よりプライベートジェットで海外逃亡したようですね。
まるで映画のような大胆な逃亡劇です!
1月2日、トルコの警察当局がプライベートジェットの運航会社のマネジャーやパイロットなど7人を逮捕したというニュースがありました。
やはり、関西国際空港からトルコのイスタンブール経由で、カルロス・ゴーン被告はレバノンに入国したようです。
1月3日、トルコの航空会社である「MNG」は、カルロス・ゴーン被告に航空機を違法に使われたとして刑事告訴しました。
日本とレバノンは外交問題に発展しそうですが、トルコは日本に味方になってくれるようです。
なぜレバノンに海外逃亡をした?
カルロス・ゴーン被告はレバノンに住んでいたこともあり、レバノン国籍も取得しています。
カルロス・ゴーン氏の件。
— Saitoh Masaya (@MS3110) December 31, 2019
「ブラジル、フランスの他にレバノン国籍も所有。日本は犯罪者引渡条約は米韓以外とは未締結で公判維持困難」「楽器ケースに入って密出国。かの国の大統領と面会」「日本弁護団は全く知らず」とか、どんな小説も映画も凌駕する情報が連発してて驚愕。何処まで本当なのか。 pic.twitter.com/PQiaXRhcMu
また、日本とレバノンは犯罪者引渡条約を締結していません。
レバノン政府が引き渡すとも思えません。
まもでカルロス・ゴーン被告はレバノンへの海外逃亡を選んだのでしょう。
1月2日、国際刑事警察機構(ICPO)がカルロス・ゴーン被告の引き渡しをレバノンに要請しました。しかし、レバノン法相は、それを否定しました。
どうやって海外逃亡後にレバノンに入国した?その方法は?
保釈の条件に旅券の管理や海外渡航禁止というのがありました。
しかし、カルロス・ゴーン被告はフランスの国籍も取得しています。
そのため、妻や海外逃亡の協力組織が用意したフランスの旅券を使うという方法で、レバノンに入国した可能性があります。
追記。カルロス・ゴーン被告は元々、フランスの旅券を二冊持っていたようです。そのうちの一冊を弁護人が管理して、もう一冊を本人が持っていました。
海外逃亡して今後はどうなるのか気になる!
当然、カルロス・ゴーン被告の保釈は取り消されました。
■ TNN NEWS 速報 ■
— TNN NEWS (@Trainfo_NEWS) December 31, 2019
東京地裁は31日夜、日本の地方空港から楽器箱に隠れて出国したとされるカルロス・ゴーン被告の保釈を取り消す決定をしました。保釈金の15億円は没収される見通しです。 pic.twitter.com/ldz2wfSITo
今後、カルロス・ゴーン被告や日産自動車などがどうなるのか気になります。
今後、日本政府はレバノン政府に被告の身柄引き渡しを要請するでしょう。
しかし、日本とレバノンは犯罪者引渡条約を締結していないこともあり、身柄引き渡しは実現しないでしょう。
日本とレバノンの外交関係が悪化することが懸念されます。
また、被告の裁判が進行しないことにより、日産自動車や三菱自動車工業にとっても痛手かもしれません。
今回の件で一番苦い思いをしているのは日産自動車でしょう。これからというときに、立て直しが難しくなったかもしれません。
また、今後の被告の会見では、日産自動車の内部情報が出てくるかもしれません。
今後、ますます、日産自動車は苦しい立場となることが予想されます。
当然、海外逃亡を防げなかった東京地検特捜部も苦い思いでしょう。
また、保釈請求をした弁護人や、保釈を認めた裁判所も苦い思いでしょう。
まとめ
カルロス・ゴーンさんは、「ルノー・日産・三菱アライアンス」の社長兼最高経営責任者(CEO)まで昇りつめました。
しかし、その後、金融商品取引法違反の容疑や特別背任罪などで起訴されました。
保釈中でしたが、レバノンに海外逃亡しました。
当初はコントラバスの楽器ケースに隠れていたという説がありましたが、コンサートの音響機器であるスピーカーのケースに隠れて、プライベートジェットに乗り込んだことが判明しました。
そのため、保釈は取り消されました。日本政府はレバノンに身柄引き渡しを要請するでしょう。
また、今後、カルロス・ゴーン被告はレバノンで会見を開きます。
どのような発言が飛び出すのかも気になりますね。