今日はサクソフォン奏者・上野耕平さんについて気になることを調べてみたいと思います。まずは知っているようで知らないサクソフォン。サックスとも言いますが、ジャズで使われる楽器というイメージが強いですよね?でも、上野耕平さんのサクソフォンはどうやら違うみたいなんです。鉄道の音や除夜の鐘も出てきちゃいますよ~!なんだかとっても楽しそうですね。それでいて、中学時代には荒れたときもあったのだとか。上野耕平さんに何があったのでしょうか。今日はサクソフォンが身近な楽器になること間違いなしです!合わせて、上野耕平さんの使用楽器やレッスンについても調べてみますね!笑(主にやる気が出た方むけです。笑)
プロフィール
- 名前:上野 耕平(うえの こうへい)
- 生年月日:1992年7月10日
- 干支:申年
- 星座:蟹座
- 年齢:30歳 (2023年2月現在)
- 出身:茨城県那珂郡東海村
- 所属事務所:日本コロムビア
- 趣味:乗り物
12/20発売、僕の3rdアルバム「BREATH」が遂に完成!一足お先に受け取りました。全てJ.S.バッハ無伴奏作品。皆さん是非聴いてください。教会で響くソプラノ,アルト,バリトン・サクソフォン、最高です。 pic.twitter.com/JMAHCEg7d7
— 上野耕平/Kohei Ueno (@KoheiUeno710) December 12, 2017
8歳(小2)の時から吹奏楽部でサクソフォンを始めた上野耕平さん。2005年4月、「東海村立東海南中学校」に入学し、2008年4月には「茨城県立中央高等学校」へ進学。この中学、高校などの学生時代には、数々のコンクールで素晴らしい成績を収めてきました(下記)。高校卒業後の2011年4月には、「東京藝術大学音楽学部器学科」へ。ここで初めて音楽に直結した学校に進学していますね。大学入学後の2012年、第16回世界サクソフォンコングレス(スコットランド)にソリストとして出場。2013年、「The Rev Saxophone Quartet」を結成し、サクソフォン4人組の一人としても活動を開始します。2014年10月(大4)、「アドルフに告ぐ」でCDデビュー。芸大在学中の22歳でプロデビューを果たしています。2015年9月、日本フィルハーモニー交響楽団定期公演に出演。2015年、上野耕平さんがコンサートマスターを務める吹奏楽団「ぱんだウインドオーケストラ」(2011年、上野にある東京藝術大学の入学生を中心に結成された吹奏楽団)でCDをリリース。2016年3月「東京・春・音楽祭」、4月「B→C」にてリサイタルを開催。特にB→Cでは全曲無伴奏に挑戦し、その演奏が高く評価されたそうです。2016年4月より、昭和音楽大学の非常勤講師に。2016年8月、2ndアルバム「Listen to…」をリリース。2017年12月、3rdアルバム「BREATH -J.S.Bach×Kohei Ueno-」をリリース。その他、数々のオーケストラとの共演やリサイタル、コンサートを開催。2018年9月までに関わったCDはソロアルバム3枚、ぱんだウインドオーケストラ関連で3枚、The Rev Saxophone Quartetで1枚となっています。また、The Rev Saxophone Quartetの2ndアルバム「Fun!」が2018年11月28日に発売されました。また、メディア出演は、「題名のない音楽(テレ朝)」「リサイタル・ノヴァ(NHK-FM)」「クラシック音楽観(NHK-Eテレ)」「ビートたけしのTVタックル」「報道ステーション」「笑神様は突然に…」「情熱大陸」など多数のテレビやラジオに出演しています。
受賞歴:
- 2006年(中1)、第7回日本ジュニア管打楽器コンクール 金賞
- 2009年(高1)、第12回ジュニアサクソフォンコンクール 第1位
- 第10回 日本ジュニア管打楽器コンクール 金賞
- 第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門 第一位(史上最年少)・特別大賞(内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞)
- 2014年 第6回アドルフ・サックス国際コンクール 第2位
- 2017年、第28回出光音楽賞受賞
- 2018年、第9回岩谷時子音楽賞奨励賞受賞
中学時代は?
上野耕平さんがサクソフォンを始めたのは小2ですので、母校の吹奏楽部について調べてみると、上野耕平さんの出身校である「東海村立 舟石川小学校」の吹奏楽部は、ものすごくレベルが高い部でした。少なくとも上野耕平さんが在学していた時期も、東日本学校吹奏楽大会では、毎年金賞か銀賞か、という成績を収めていたくらいです。ここで、先生より「アルトサックス」担当になるよう告げられたそう。こうして上野耕平さんのサクソフォン奏者としての人生が始まったのですね。そしてどんどんサクソフォンが面白くなった上野耕平さんは、小学校高学年の時にはすでにサクソフォンのプロになろうと決めていたのだそうです。中学に進学すると、賞を受賞するほどの腕前になっていたのですが、何でも、中学のときには部活にも入らず、一匹狼としてサクソフォンの練習をしていたのだそうです。一方、中学校生活は、“荒れて”いて、成績は「オール1」で、やんちゃだったために学校とのもめ事がたえなかったのだとか。それでも、とにかくサクソフォンの練習だけは一人で欠かさず続けていたのだそうです。2018年現在、「(中高の吹奏楽部の)金賞を目指すだけのコンクール至上主義を変えたい。卒業後の明確な目標がないために楽器をやめてしまう若者が少しでも減るように」と、中学や高校の吹奏楽部でサックスを教えることに力を入れているそうです。調べてみると、上野耕平さんが通っていた「東海村立東海南中学校」の吹奏楽部も、出身小学校と同じように、東関東大会に出場するなどの高い成績を収めているところでした。なので、中学で吹奏楽部に入らなかった上野耕平さんは、何か思うところがあったんだなぁと思いました。もしかしたら、中学での吹奏楽部のやり方に反発したい気持ちが、問題行動につながったりしていたのかもしれませんね。ちなみに、中1のときの演奏の音源がありました。
昨日のやつが予想以上の反響だったので次の年、上野少年中学1年生の時。ブートリーのディヴェルティメント。音楽が初々しいなー…笑 ※音量注意 pic.twitter.com/pv4DCxoTY2
— 上野耕平/Kohei Ueno (@KoheiUeno710) March 13, 2018
・・・・・なんじゃこりゃ!凄すぎて言葉を失いますね。やっぱり思うこと、あったんだろうな~とやはりこれを聞いて思ってしまうのは私だけでしょうか。いずれにしても、本当にサクソフォンが大好きなんですね。そういう人の奏でる音って、本当に聞いていて幸せな気分になれます。いやー凄いなぁ・・・・。
使用楽器は?
弦楽器にもバイオリン、ビオラ、チェロのように音域の違う種類が存在するように、サクソフォンにもいろいろな種類があります。全部で9種類あるそうなのですが、その中でもメジャーなものが4種類あって、それが、「ソプラノサックス」「アルトサックス」「テナーサックス」「バリトンサックス」なのだそうです。女性の合唱の高音低音、男性の高音低音、と同じですね。上野耕平さんの使用楽器を調べてみると、以下を公表していました。
- ソプラノサックス YAMAHA YSS-875EXG。メーカー希望小売価格:915,000円(税抜)
- アルトサックス YAMAHA YAS-875EXG。メーカー希望小売価格: 1,279,800円
- テナーサックス YAMAHA YTS-875EXG。メーカー希望小売価格: 1,522,800円
一般的には、これらは目的によって使い分けるそうで、最も高音であるソプラノサックスは、ソロパートの演奏のときに良く使われるのだそうです。そしてアルトサックスは、最もメジャーなサックス。多くの音楽ジャンルにマッチするので、クラシックでもアルトサックスを使用するようです。テナーサックスは、アルトサックスの次に良く使われるサックスなのだそうですが、より太く力強い音色が出るため、より強い存在感が出せるようです。音色の違いによって使い分ける、という感じでしょうか。この他にも使用している楽器はありましたが、公表されているのはこのあたりでした。その他、パーツについても明らかにされていて、マウスピース(吹くときにくわえる部分)は「SELMER S90 180」、リード(同じくくわえる部分)は「VANDOREN TRADITIONAL3.5」なのだそうです。マウスピースとリードは相性があるので、この情報は結構大切ですね。さらに、上野耕平さんの使用しているリガチャー(リードを固定する器具)は「HARRISON 復刻GP」なのだそう。それで私、昔クラリネットを少しやっていたのですがマウスピースとリガチャーも相性があるんだそうですね!リガチャー、侮るなかれだったんですね~。知らなかったです。
鉄道音や除夜の鐘の音も面白い!
サクソフォン奏者として第一線で活躍している上野耕平さんですが、実はかなりの鉄道ファンなのだそうですよ。小2でサクソフォンを始めたころの時期には、電車(特に親戚のおうちに行くのに利用していた名鉄)の運転手になることを夢見ていたのだそうですよ。つまり、鉄道好きの方が、サクソフォン好き歴より長いんですね。笑。それで、完全に趣味なんだとは思いますが、踏切音や、インバータ音(?)、ミュージックホーン(??)(警笛の一種)なども披露しているんです。それが元が分からなくても面白かったので、ご紹介しますね。
あ、明日の練習…(;゚Д゚)… #サクソフォン #サックス #鉄道 #踏切 #VVVFインバータ pic.twitter.com/ojmGmHmRgT
— 上野耕平/Kohei Ueno (@KoheiUeno710) August 18, 2017
鉄道の音のドップラー効果まで再現しています。
愛する名鉄の音。1000系、1200系、8800系のミュージックホーン。デュアルホーンも重音で再現。人工的で深めのヴィブラートと少し外れた音程がコツ。写っている模型は自分のです!笑 #名鉄 #パノラマスーパー #ミュージックホーン #MH #サクソフォン #サックス #鉄音 pic.twitter.com/klpBARsjI3
— 上野耕平/Kohei Ueno (@KoheiUeno710) August 19, 2017
元が全く分かりませんが、ものすごいこだわりが詰まっていそうなことと、電車が全力で好きなんだな~ということは良~く分かりますね。笑。そして吹き終わったあとの、ドヤ顔が印象的です。笑。大好きなものの音を、大好きな楽器で奏でる。こんな最高な楽しみ方、ないですね~!そして、「JNR to JR~国鉄民営化30周年記念トリビュート・アルバム」にも参加していました。
本日発売の国鉄民営化30周年を記念したCD「JNR to JR」。「鉄道唱歌ー900番台」から冒頭を少しだけ…!鉄道の走行音やモーター音、踏切音、など演出が盛りだくさん!(何気に超絶技巧笑)。音楽的にも充実しているので皆様是非聴いてね!最高なアレンジとピアノは山中惇史さん! pic.twitter.com/i8DtGg9yrU
— 上野耕平/Kohei Ueno (@KoheiUeno710) March 29, 2017
結構本格的ですし、何気に超絶技巧、というところがめっちゃ面白そうですね!笑。いつからこのようなことをやっていたのかは分かりませんが、きっと小学生や中学生のときにはすでに練習の合間にやっていたんだと思います。それを大人になってもやっている(というか、より本格的になっている)、という感じではないでしょうか。「除夜の鐘」もサクソフォンで見事に表現されていました。しかもご丁寧にやり方まで!笑
昨日の #笑神様 での除夜の鐘、どうやってやるのという質問が多いので運指表をのせます。最低音シ♭から右手小指を離すだけ。息の角度をいろいろ変えてコツさえ掴めば簡単にできます!ちなみに名鉄ミュージックホーンは、名鉄への深い愛情が無ければ出来ません。頑張ってください。 pic.twitter.com/pB8tLK9MmE
— 上野耕平/Kohei Ueno (@KoheiUeno710) April 5, 2018
こちらも面白いですよ!
動画はこちら
楽しそうだ~!笑
レッスンは?
どこにいけば上野耕平さんのレッスンを受けられるのかなぁ~と思った方に向けて、レッスンについて調べてみました。現在、昭和音楽大学で非常勤講師をしていますので、基本的には大学でサクソフォンを教えているのだと思われます。その他、時々、特別企画レッスンをやっているみたいですね。
- サクソフォン道場・大阪(中高生限定)2017年11月~2018年2月 全4回
今日はファンクラブ限定のレッスン。皆様各地からありがとうございます。抽選漏れてしまった方ごめんなさい…また機会作ります!何人かレッスンしたクレストンのソナタより二楽章。優しく包まれる旋律。 #サックス #サクソフォン #クレストン pic.twitter.com/Rrg0PjUhWz
— 上野耕平/Kohei Ueno (@KoheiUeno710) August 26, 2017
中高生への指導に力を入れているそうですので、これからもたくさん学生向けにはレッスンをしてくれるのではないでしょうか!大人の方向けのレッスンについてははっきりとした情報はありませんでした。あまり多く集まっても、レッスンできるキャパはたぶんないのだと思いますが、是非レッスンを受けたい!という方は、ファンクラブの方もチェックしてみてくださいね。最後に、CDのご紹介をしますね!一番新しいアルバム。バッハのチェロやフルートの曲をサクソフォンで演奏しているのですが、こんなにサクソフォンで音の表現ができるんだと初めて知りました。サクソフォンのことを知りたいなぁという方にオススメのアルバムです。
「BREATH -J.S.Bach×Kohei Ueno-」(上野耕平 日本コロムビア 2017-12-20)
4年前のデビューアルバム「アドルフに告ぐ」もレビューもとても評価が高く、クラシカルな雰囲気がとても素敵な1枚です。コンクールや入試の課題曲になるような定番の曲が収録されていますので、サックスを本格的に勉強しようとしている方は、必聴です。いかがだったでしょうか。あまり馴染みのないサクソフォンという楽器。ジャズのイメージがとても強いですが、上野耕平さんのお陰で、とっても身近な楽器に感じられたのではないでしょうか。
まとめ
楽器というとなんだか堅苦しくて遠い世界の話だと思う方も多いかもしれませんが、サクソフォン奏者として、かなり真剣に楽器に接しながらも、上野耕平さんご自身がとても楽しそうに演奏しているところがすごく印象的でした。本当にサクソフォンが大好きなんだなあ~と思いますし、天才的な演奏である一方、隠れた努力も間違いなくたくさんしてきた方なんだと思います。やっぱりでも、楽しそうに演奏している人の音楽って、ジャンルは何であっても、聞いている方も幸せになりますね。コンサートもかなりエネルギッシュっぽかったので私も今後の上野耕平さんのスケジュールをチェックして、子どもを連れてコンサートに行きたいと思いました。これからの上野耕平さんの活躍からも目が離せませんね!