私たちの洋服にはポリウレタン素材が入っている服がたくさんあります。伸び縮みする履きやすいズボンやジーンズにもポリウレタンが使われています。そんな身近なポリウレタンですが、実は服として着用していると経年劣化が起きる素材でもあるようです。少しでも長く愛用するために、正しい洗濯方法に気を付けてお手入れしましょう。
洗濯もできるの?伸び縮みするポリウレタン素材の衣服

ポリウレタンの服は伸び縮みがして着やすいですよね。服は持っていても、そもそもポリウレタンってどんなものか知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日の布買い記録。
— さつき (@nano_satsuki) October 29, 2020
そうは見えないけど10m超えなので私にしてはなかなかの量。そして地味w
質感で選び抜いたらこうなった…
裏地はキュプラ100%で、表地はどちらもテトロン64%レーヨン34%ポリウレタン2%なんだけど、洗濯したら縮むのかな🤔?? pic.twitter.com/KSoDfQnco0
ポリウレタンとは化学物質を結合させる事で生まれるプラスチックの事なんです。プラスチックというと硬いものをイメージしてしまいがちですが、衣服などに利用できる柔らかいポリウレタンもその仲間なんです。
起毛スムースニットワイド
— 岩さん (@yamazen_senni) November 5, 2022
パンツです
素材はポリエステル
レーヨン
ポリウレタン混素材です
サイズはフリーサイズ
お家で洗濯が出来ます
ウエストは総ゴムで左右に
ポケットが前と脇に有ります起毛になって柔らかく
履き心地の良い、裾も広い
起毛スムースニットワイド
パンツです pic.twitter.com/kon2P6pQ7g
伸び縮みがあり加工がしやすいのも特徴です。合成皮革のコーティングをしたり、接着剤で付ける事も可能なんです。しかし、ポリウレタンの製品をお持ちの方ならわかると思いますが、時間がたつにつれて劣化してしまうのです。結合した部分が空気中にあるあらゆるものの影響を受けて、少しずつ分解されてしまうのです。大事に保存しておいても、何年か経って出してみるとポリウレタンが劣化してしまうという事があるので注意して下さいね。
縮み防止のために!ポリウレタンの家庭での洗濯方法

着る時には伸び縮みがして着心地がいいポリウレタンですが、見るからに洗濯が出来ない感じをかもし出していますよね。ご自宅の洗濯機で洗濯をしたい場合は、まずどの位ポリウレタンが含まれているのかをチェックしましょう。
夏はオンス軽めでpejite、ポリウレタン5%入りでフィット感抜群。夏はこれとresolute710で洗濯しまくりですねー(笑) pic.twitter.com/a1Mc1Xr67N
— もぐちん@次は広島に行きたい(^_-)-☆ (@noguchan) July 10, 2018
生地がポリウレタン混紡で10パーセント未満しか含まれていない場合は、ご自宅でも洗濯が出来る場合があります。しかし、ポリウレタン素材の衣服を洗う時には注意が必要です。まずお湯で洗わない事。ポリウレタンは熱に弱い性質があるので30度以下の水温で洗濯をしましょう。また、水にも弱い性質があるので、洗う時は短時間で行う事です。そして洗剤は中性洗剤を使用してください。漂白剤の使用はできません。激しく洗ったり脱水を長くかけるのもNGです。
これから洗濯します🧺☺️縮まないように丁寧に手洗いしないとね。
— ランまるこ@2023東京マラソン🗼 (@inudogpoo2007) April 21, 2020
sizeは53×23㎝位、意外に長い。
素材はポリエステル95%+ポリウレタン5%、made in SPAIN
サラサラな肌触りですが、通気性どうかな?😃 pic.twitter.com/anhWVfhePH
洗い終わったら陰干しでしっかりと乾かしましょう。もちろんアイロンをかける事は出来ません。ちなみにポリウレタンは水での洗濯は出来ないというように書かれている事もありますが、その多くの場合はポリウレタンのコーティングをされている商品をさしているようです。
ポリウレタンの伸びは劣化の証拠、洗濯しても縮みません

ポリウレタンは劣化をするというお話をしましたが、そのような劣化がするものをどうして使用するのか?それはポリウレタンの伸びるという性質を生かしたいからです。他の伸びがない生地にも、ポリウレタンを混紡する事で伸び縮みが生まれます。伸び縮みするストレッチ性があるズボンなどは、動いていても窮屈で服が体の負担になるような事を軽減してくれます。なので、私はズボンを選ぶ時にはストレッチ性があるかどうかを確認してから買うようになってしまいました。しかし、ゴムと同じようにこの伸び縮みも劣化をして、伸びだけになってしまう日もきます。長く愛用していると、服やズボンが伸びてしまう事は仕方がない事なのです。このようにデメリットがあっても、それに勝るメリットがあるために使用され、多くの人が買い求めるのだと思います。ちなみに伸びはポリウレタンだけではなく、大なり小なりどんな生地にも存在しますよ。
ポリウレタン素材の服のお手入れ方法
劣化してしまうポリウレタン、特に紫外線は大敵です。その為、保管をする時は紫外線が当たらない場所で保管をしましょう。そのうえで通気性の良い布などをかけてさらに紫外線対策をおこなってください。また、どんな物でも同じですが、通気性が悪い場所に保管をすると湿気が溜まりカビが生えてしまう事があります。1年に何度かは風通しをする事が、長持ちさせる事にもつながっていきます。その他にも保管をする時に大切なのは、汚れをそのままにしておかない事。これは雨なども同じです。雨に当たってしまったら乾いた布で拭きしっかりと陰干しで乾かす事が大切です。汚れが付いてしまった時は洗濯をするよりも、部分的に汚れを取る方がいいと思います。中性洗剤を薄めた物を布に付けて硬く絞り汚れた部分を拭きます。その時周りに広めないようにその部分だけをふくようにして下さい。後は洗剤残りがないように、水で絞った布で拭き取ってください。この場合もしっかりと陰干しで乾かしてくださいね。
ナイロンにポリウレタンコーティングした素材のベタつきを取る方法
ポリウレタンのコーティングがされている場合、商品には問題がなくても経年劣化でコーティングだけがダメになってしまう事があります。
ナチュラル(白系)以外は、
— ぱんくま (@clipnotebook) July 14, 2020
バッグの内側に透明なポリウレタン・コーティングが施されています。
ポリウレタンは水・湿気に弱いので、洗ってガシガシ使用する場合はナチュラルがおすすめです。
洗濯すると写真みたいにシワが入ります。
サイズはそんなに変わらずでした。
内ポケットはなし…! pic.twitter.com/dskAAnPURp
そんな時は捨てる前にダメ元でこの方法を試して見てはいかがですか?劣化で出来たベタ付きや臭いを無くすことができますよ。その方法はというと重曹を溶かしたぬるま湯に付けるというものです。温度はお風呂よりも熱めの45度位で大丈夫です。これは中和させて取り除く方法です。アルカリ性の重曹を使って、べとつきの原因である酸性の物質を中和させるのです。商品に何か金具などが付いている場合、外せるものは外してからつけて下さいね。べとつきが無くなったら、お湯や水などでキレイに洗い流してください。ポリウレタンのコーティングはなくなりますが、それでも使えるバックなどでしたらこの方法が使えます。くれぐれも元通りになる方法ではありませんよ。自己責任で行ってくださいね!
まとめ
ポリウレタン素材の衣服を洗濯する際の注意点についてでした。どうしても、ご自宅の洗濯機を使用するときに縮みを最小限にする洗濯のしかたとしては、ポリウレタンの割合や水温、洗濯時間が重要でした。また、経年劣化すると伸びてきます。紫外線の当たらないところに保管しておくことが重要でした。