日清食品グループ陸上競技部のニュース、驚きました。会社に事情はあったとはいえ、この時期の内定取り消しは、世の中の批判にもつながってしまいましたね。
そして気になるのは、内定取り消しになってしまった方々の次の進路。
今日は、日清食品陸上部に内定が決まっていたものの、内定取り消しとなってしまったうちのお一人、山梨学院大学陸上競技部の主将、永戸聖さんについて、過去の経歴・戦歴やプロフィール、そして今後の進路について調査していきたいと思います。
プロフィール
永戸 聖(ながと しょう)
生年月日: 1997年1月13日
年齢: 22歳 (2019年1月現在)
出身: 岩手県盛岡市
身長: 163cm
趣味: ゲーム、散歩
特技: 卓球
最後の箱根が終わりました。結果は悔しいけど、この4年間多くのことを学ばせてもらいました。高校の時はまさか大学4年で2区を走らせてもらえるなんて想像すらしてなかったな😅僕がここまで来れたのもいろんな人の支えがあったからこそなので、これからも走りで恩返しできるよう頑張りたいと思います。 pic.twitter.com/ZBFyvqrq65
— 永戸 聖 (@sho_runrun) January 4, 2019
盛岡出身の永戸聖さんは、盛岡市立見前南中学校を卒業後は、盛岡工業高校へ進学。
高校から本格的に陸上をスタートし、大会では個人5000mで優勝も経験。
高校を卒業すると、山梨学院大学法学部政治行政学科に入学。
毎年のように自己ベストを更新し、メキメキとその頭角を現しました。
大学2年生で山梨学院陸上競技部の副主将に就任すると、大学4年生には主将として、チームを牽引してきました。
2019年1月現在、大学4年生である永戸聖さんは、4月からは日清食品グループへの入社が内定していました。
しかし1月10日、日清食品陸上部が来年度から大幅に縮小されることが発表され、永戸聖さんともう一人の方の内定を取り消すとの発表があったことが報じられています。
選手経歴・戦歴は?
高校から本格的に陸上を始めた永戸聖さんですが、今までに選手としてどんな成績を残してきたのでしょうか。
ありがとう😭ほんと緊張だったよ。
— 永戸 聖 (@sho_runrun) October 13, 2018
箱根も頑張ります💪
ちなみにコウキと再会した笑 pic.twitter.com/Bnaxq7qBRb
まず、高校生のときには、高3だった2014年の岩手県高校総体において、1500mで大会新記録の2位、5000mでは優勝を果たしていました。
しかし、高校生のときにはあまり目立った成績は残しておらず、全国的には無名の選手だったようでした。
しかし山梨学院大学入学し、陸上競技部でその腕をさらに磨き始めると、メキメキと頭角を現し、2016年の第48回全日本大学駅伝では、山梨学院大学のチームの6区を走り、区間5位に。
同年10月、出雲全日本大学選抜駅伝競走では、5区に出場し、区間3位となり、総合成績で山梨学院大学2位という結果に貢献。
2016年11月、第29回上尾シティハーフマラソンに出場すると、結果は14着も自己新記録63’ 01をマーク。
同月、10000m記録挑戦会にも出場。10000mで9組の4着になるも、自己新記録29’06”89をマーク。
そして2017年、大学2年生の箱根駅伝では3区を走り区間9位。
2018年、大学3年生となった箱根駅伝では1区を走り、区間17位という記録でした。
2018年11月、第50回全日本大学駅伝に「日本学連選抜」チームの主将として出場。2区を走り、区間7位になりましたが、先頭争いを繰り広げました。
また同月、10000m記録挑戦競技会に出場すると、10000mで12組の4着になるも、自己ベストにほぼ近いタイム28’31”50を記録。
そして2019年の箱根駅伝では、33年連続33回目の出場となる山梨学院大学のチームの主将として、2区を走破。
当初は山梨学院大学のエースと言われていたニャイロが花の2区を走る予定だったのだそうですが、調子が上がらずに永戸聖さんが2区を走ることになったのだそうです。
そして山梨学院大は往路を22位で折り返し、復路は19位。
チーム総合結果は21位で、永戸聖さんの結果は2区で17位でした。
1万メートルの自己ベスト記録は、28分30秒59。
駅伝の結果としては目立った結果に恵まれていませんが、個人としては確実に力をつけている選手ということが分かりますね。
陸上競技部の大幅縮小が決定!内定も取り消しに!
ネットでも大きな話題となっていましたのでご存知の方も多いのではないかと思いますが、2019年度から日清食品グループ陸上競技部を大幅に縮小し、今所属している14名の選手のうち12名に退部を勧告する、ということが分かりました。
さらには、2019年度から入社が内定していた2名の大学生の内定も取り消しにする、という発表があり、「年も明けているこの時期に内定取り消しなんてひどい!」と世間の批判が集中しました。
日清食品も駅伝撤退か…😖矢野くんや戸田くんなどずっと応援してる選手が多いから悲しいし、永戸くんとか内定決まってたのに今更取り消しだなんてそれは酷い気がする😖#日清食品グループ
— すっぴ (@kokoronoyogore) January 10, 2019
急な内定取り消しはきついですね。。
こんな御時世に #内定取り消し なんて言葉を目にするとは。しかも #日清食品グループ が・・・弱くなった&メリットが薄いとはいえ、儲かってる企業がこんな事するのはなぁ。https://t.co/zNOA1Qemnr#平成30年度スポーツエールカンパニー
— 愚鈍 (@gudon_san) January 11, 2019
悲しいですね。
いちばん心配なのは内定を取り消された選手ですよね…#日清食品グループ https://t.co/6xAgvulUBH
— k-ten@YouTube.RESTART (@kkkkknnnnnn2) January 11, 2019
そんな内定取り消しにあい、同情の的となったうちのお一人が、永戸聖さん、というわけなんです。
日清食品からは、永戸聖さんと山梨学院大学に謝罪をし、他の実業団へ所属できるように最善を尽くす、ということを約束したようでしたが、この時期の内定取り消しは絶望的な気分になってもおかしくはないと思います。
一日も早く新しい場所が決まることを祈るのみです。
今後の進路は?
山梨学院大学の上田監督によると、永戸聖さんは、日清食品陸上部以外のたくさんの実業団から「うちに来ないか」とのオファーがあった、と明かしています。
そして他のところでも内定をもらっていたのだそうですが、結局はそちらは断って日清食品陸上部に決めたのだそうです。
実力のある選手ですから、たくさんのオファーがあったことも頷けます。
ただ、一度断っている以上、「日清食品陸上部にはもう行けないことになったのでやっぱりもう一度検討してください」とは永戸聖さんサイドからは言いづらいですよね。
そこで上田監督は、内定をお断りした企業へ、日清食品Gの方から内定を再考してもらえないかどうか説得して欲しい、とお願いをしたのだそうです。
まさかこんな事態になろうとは、他の実業団の方々も驚かれていることと思います。
そしてこの時期の内定取り消しということで、多くの方の同情を集めていますから、きっと永戸聖さんを受け入れられる余地が今からあるかどうか、いくつかの企業が検討を始めたのではないかなと思います。
一日も早く新たな場所が決まり、また練習に集中できる環境を取り戻せることを祈っています。
追記
内定取り消しから1ヶ月もたたないうちに、「日立物流」に入社することが内定しました!
さすが将来有望な選手とだけあって(ご本人にとっては1日1日が長く感じられたのではないかと思いますが)救いの手も早かったのではないかと思います。
日立物流には、山梨学院大学時代の監督の息子さんが所属していたことも関係していたようですが、いずれにしてもこれからも安心してマラソン人生を歩める、ということがわかってホッとしているのではないかと思います。
これからのご活躍、応援していきましょう!
まとめ
会社の方にもどうにもできなかった事情があるかもしれないとはいえ、この時期の内定取り消しは多くの批判を集めてしまいました。
そしてこの騒動によって、永戸聖さんの競技人生、ここで一旦立ち止まるような事態になってしまい、練習にも支障が出ているのではないか、と心配になりますね。
まだお若くて競技人生もこれからまだまだ活躍の余地がたくさんあると思いますので、こういった経験も糧にして、新天地でも頑張っていって頂きたいと思います。
これからも永戸聖さんのご活躍をお祈りします。
頑張れ!永戸聖選手!