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ディープインパクトの頚椎骨折の原因(理由)は?首と腰の治療中だった!

とっても悲しいニュースが入ってきました。

平成の名馬、ディープインパクト(17歳)が30日、安楽死となったことが報道されました。

安楽死に至った直接の原因は、頚椎骨折とのこと。

なぜ頚椎骨折してしまったのでしょうか。

首と腰の治療についても調べてみたいと思います。

安楽死までの経緯

A herd of horses graze in a field fenced with live wire. Electric Shepherd. 出典:123rf

生まれてから安楽死までの経緯

7月28日に頚椎(くび)の手術をし、手術は無事に終わり、術後も問題なく思えた矢先の翌日29日午前中、急にディープインパクトは立ち上がれない状態になったそうです。

そのため、30日早朝にレントゲン検査を行ったところ、頚椎(首の上の方)に骨折がみられ、この骨折は回復の見込みがないことから、安楽死ということになったのだそうです。

ディープインパクトの訃報に、関係各所からは悲しみのコメントがなされました。

金子真人ホールディングス株式会社(馬主)金子真人代表取締役のコメント:無敗の三冠馬をあっさり成し遂げてくれたことにはとても感動しましたし感謝しています。最も感動したのは凱旋門賞で負けて帰国した直後にジャパンカップ、有馬記念を連勝してくれたことです。
その直後、あまり前例の無い4歳での種牡馬入り後も大成功してくれました。
マカヒキとワグネリアンの2頭のダービー馬も私にプレゼントしてくれました。突然の訃報に涙が止まりません。心から冥福を祈ります。

池江泰郎元調教師のコメント:突然のことに大変驚いています。約2年の現役生活では最高の成績を挙げてくれました。今は心よりご冥福をお祈りするのみです。

生産者「ノーザンファーム」吉田勝己代表のコメント:ノーザンファームの過去の生産馬の中でも間違いなく最高の競走馬でした。種牡馬としても大成功をしていただけに本当に残念です。心よりご冥福をお祈りします。

首と腰の療養中だった!

Herd of horses in field. Arabian mares and foals walking outdoor in autumn. 出典:123rf

そもそも馬は運動によって、首や胸のあたりにかなり負担がかかるそうです。

競走馬として大活躍だったディープインパクト。

最後の飛ぶような走りをしている間も、首にはかなりの負担がかかっていたことが考えられます。

首の痛みは、触ると馬が嫌がる動作をするようなことでもわかるみたいです。

そしてディープインパクトは競走馬を引退後、07年に種牡馬入りし、ジェンティルドンナやサトノダイヤモンド、エイシンヒカリなど多くの活躍馬を排出してきました。

多くの産駒(子)が活躍していたことから、ディープインパクトは種牡馬としても間違いなく超一流でした。

ディープインパクトの産駒一覧はこちら

引退後も、本当に大活躍です。

しかし、2019年の3月から、立ち上がる動作の時に首の痛みや腰の状態が良くなかったため、大事をとって、種付け作業を中止していました。

けい養している社台スタリオンステーションの発表では、「命に関わることではない」ということでしたが、無理をせずに休んでいたところだったのです。

そして来年からはまた種付け作業を再開する予定だったそうです。

武豊騎手のコメント:体調が良くないと聞いていたので心配していたのですが残念です。私の人生において本当に特別な馬でした。彼にはただただ感謝しかありません。

引用)JRAニュース

そもそも安楽死させる必要があるの?

Dark bay horse galloping in forest freedom. 出典:123rf

競走馬が足を骨折してしまって安楽死に至る、ということは聞いたことがありますが、種牡馬でも安楽死させる必要があるんでしょうか。

どうやら、馬は立ち上がれなくなって横たわっていると、皮膚が壊死してしまうそうです。

そして延命治療をしたとしても、苦しむ時間が長くなるだけで、いずれは間違いなく命を落とすこととなってしまうのです。

40年ほど前には、足を骨折した馬の体をベルトで吊るして治療をする、という事例もありましたが、結局は馬が苦しむ時間が長くなってしまったということがありました。

テンポイントの闘病

(コメントで教えて下さった方、ありがとうございます)

もう今後は立ち上がることができない、と判断されたディープインパクトに安楽死処置が取られたのも、ディープインパクトが少しでも安らかに眠れるためだったのだと思われます。

とっても悲しいですが、ディープインパクトに関わって治療に当たってきた方々のご判断ですので、こうするしか道はなかった、ということだと思います。

名馬のご冥福をお祈りします。

そして、たくさんの感動をありがとう、ディープ!

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