寒くなると使い捨てカイロが便利ですね。ポケットに入れて暖めたり、背中やお腹に貼って暖めたりとみなさん色んな使い方をしているのではないでしょうか。それを布団に入れて使っている人もいるようですが、あやうく火事になってしまうところだったという人もいました。使い捨てカイロは正しく使いましょう。また捨てる際の注意点を紹介します。
使い捨てカイロで布団が燃えて火事騒ぎに?
寒い冬を少しでも快適に過ごそうと、寝る時に使い捨てカイロを使う人もいるのではないでしょうか?しかし、使い方を間違えると火事になってしまう可能性があります。ある人のおじいちゃんは布団にカイロを貼って寝ていたそうです。もちろん寝ている時は問題ありませんでしたが、その後でとんでもないことに!たまたま家に誰もいなかった日、火災報知器の会社からアラートが鳴ったと連絡がありました。何事かと思い家に帰ってみると、部屋の中が煙もくもくの状態になっていました。その部屋はおじいちゃんの部屋。そのおじいちゃんは敷布団にカイロを貼って寝ていたためそれが自然発煙したそうです。しばらくは焦げた臭いが充満の部屋…。家に着くのがもうちょっと遅かったら火事になっていたかもしれません。
正しい使い方!ポケットや布団で使う時
寒い冬・・・。少しでも体をあたためたいと、寝る時の布団やパジャマに使い捨てカイロを貼ったりしていませんか?実はこれはNGです。それを長時間貼ったままにしていると、低温やけどになってしまう可能性があります。最悪水ぶくれができてしまうことも。注意しましょう。外出するときにポケットに入れて指先を温めようとする人もいるでしょうが、手のひらや指先を温めようとしても、半分くらいしか温めることができないでしょう。カイロで体の芯まで温めることはできません。
特に冷え性の人は血行不良によって冷えているのです。使い捨てカイロではなく、血流を良くするようにした方が良いです。カイロを使う時には、実はそのまま使うよりも服につけたり布で包んで使った方が温かいと言われています。カイロ用のケースも販売されています。使ってみるとよいです。
布団やポケットで使って火事にならない?
使い捨てカイロが温かくなるのは、その中身と空気中の酸素が結びつく酸化反応で発熱するからです。そのため、急に酸化反応が進んでしまうと温度が上がって発火する可能性はあります。しかし、正しい使い方をしていれば、その危険性はないです。カイロはポケットに入れて使うことができるものです。ポケットの中に入れて発火するくらい温度が上がるということはまず考えられません。そんな商品であれば即販売停止です。カイロは安全性を考えて作られている商品です。自然発火するような状態にならないように検査もされていることでしょう。そうだとしても、体に直接触れるような使い方はしない方が良いです。布団で寝る時に使う場合でも同様です。何かに包んで使うようにした方がよいでしょう。火事にはならなくても、低温やけどになってしまうかもしれないからです。
火事にならないために。
使い捨てカイロを使った後の捨て方で悩む人が多いと言います。「燃えないゴミ」なのか「燃えるゴミ」なのか。注意書きには「市区町村の区分に従って」と書いてありますので、自分の住んでいる自治体がどうなっているのかを確認するしかないようです。ある市では燃えないゴミとなっていても、違う市では燃えるゴミとして扱う場合もあります。確認するようにしましょう。使い終わったカイロを捨てようとした時にまだ温かい場合もあるでしょう。そんな時はどうしたらよいのでしょうか?基本的には冷めてから捨てた方が良いとされています。未使用の場合であっても、まだ発熱する可能性があるので、発熱させてから捨てた方が良いのです。しかし、カイロの温度は60度くらいでしょう。温かいまま捨てたとしても、それだけで火事になってしまうということは考えられません。ただ何らかの理由で熱がこもってしまうことはあります。そうならないためにも、反応熱は全部出し切ってから捨てた方がいいのです。
使い捨てカイロを洗濯してしまったら?
使い捨てカイロをポケットに入れたまま洗濯してしまった。そんな場合でも心配はいりません。その袋は水に溶けない素材で作られているので、洗濯したとしても中身が水の中に溶けだしてしまうということはないようです。万が一溶け出してしまったとしても、人体に有害な物質が使われていないので問題ないでしょう。洗濯物が傷むこともありません。しかし、洗濯中にカイロの袋が破れてしまった場合は、袋の中に入っている鉄粉が出てしまい、洗濯物に鉄さびがついてしまうかもしれません。もし鉄さびがついてしまったら、普通の洗剤では落ちません。還元系の漂白剤を使って洗濯しましょう。塩素系や酸素系の漂白剤はNGです。万が一洗濯槽に鉄粉などが付いてしまった場合は、そのメーカーに対処方法を聞いてみましょう。乾いてからガムテ―プを使って取るなどの方法があるようです。カイロの中身は、鉄粉、塩類 活性炭、人工用土水です。害はありません。