今回は大阪大学の教授であり、アンジェスというバイオテクノロジーの会社の創始者でもある森下竜一(もりしたりゅういち)教授についてです。
現在、プラスミドというベクターとなるDNAの研究や、新規ワクチンの開発を手掛けている会社がアンジェスです。
それは大阪大学発のバイオベンチャー企業です。
創業した森下竜一教授の学歴や経歴などのプロフィールが気になるので調べてみました。
また、その研究内容や努力や実力も!
森下竜一教授のwikiプロフィール
生年月日:1962年5月12日(2020年6月現在58歳)
出身地:岡山県
新型コロナウイルスの予防ワクチンの開発着手の動きがいよいよ出てきました。開発に携わる阪大大学院・森下竜一教授に話を聞きました。その「期待」と「課題」とは。詳しくは6日発行の夕刊フジ、駅売店、コンビニで。#新型コロナウイルス #ワクチン#森下竜一#大阪大学#アンジェス pic.twitter.com/RQb7ao4wqp
— こちら夕刊フジ編集局 (@yukanfuji_hodo) March 6, 2020
学歴:大阪大学医学部大学院卒業、医学博士
職業:大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学教授
最近はニュース番組などでも、よく見かけるようになりました。
WIKIプロフ①学歴
高校は、東京都練馬区にある武蔵高校を卒業しています。中高一貫の超難関進学校で、偏差値がかなり高いです。
大阪大学大学院の森下竜一教授がパーソナリティーを務めるラジオ番組の収録に。森下教授は武蔵高校の先輩です。MCの森山智弥子さんと3人で会話が弾みました。 pic.twitter.com/zbENDzmBoT
— 中西けんじ 参議院議員 (@Kenji_Nakanishi) April 2, 2016
その後、地元に近い大阪大学医学部に進学しています。
大学卒業後は医者としての臨床には進まず、老年病講座大学院へ進学して博士号を取得しています。
『骨粗鬆症:原因のたんぱく質で血管の石灰化も 阪大が確認』高齢女性に多い骨粗鬆(こつそしょう)症を引き起こすたんぱく質が、血管を硬くする「石灰化」も引き起こしていることが大阪大大学院の森下竜一教授(老年医学)らの研究で分かった・・・ http://goo.gl/Yo3F
— oishasan (@oishasan_jp) July 2, 2010
1991年、大学院を卒業後はスタンフォード大学に留学して、プラスミドのベクターなど遺伝子(DNA)に関する研究をしました。
帰国してからは、大阪大学医学部老年病医学教室の助手や講師として勤務しました。
新型コロナウィルスの一部、Sタンパク質を培養したものなのか。安全性が高い確立された手法なんだね。
— スコット (@scott_stll) May 26, 2020
来春にも新型コロナ感染予防DNAワクチン実用化へ 森下竜一氏 (大阪大学大学院医学系研究科 臨床遺伝子治療学寄附講座教授)に聞く #医薬通信社 https://t.co/3l5P2jk20I
2003年より、現在の大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学の教授となりました。
大学の教授まで昇りつめて、物凄い学歴です。
WIKIプロフ②経歴
1999年、森下教授はメドジーンというDNAの研究をする会社を立ち上げます。
沿革
— おさるのジョージ (@SoCoLimeShot) August 28, 2019
1999年12月 – 遺伝子治療薬、核酸医薬及び遺伝子の機能解析を行う研究用試薬の研究開発を目的として、大阪府和泉市に株式会社メドジーンを設立。
2000年 6月 – メドジーン バイオサイエンス株式会社に商号変更。
2001年 7月 – 本社を大阪府豊中市に移転。
2001年にアンジェスエムジー株式会社と名前を変えました。
2002年に株式上場を果たしました。
東証マザーズ上場のアンジェスMGの会社説明会のため、大手町サンケイプラザにきています。 pic.twitter.com/TeHaWxp0xj
— みーたろう (@ahirusanahirus1) December 18, 2016
2017年にアンジェス株式会社と名前を変えました。
そのアンジェスは、主にプラスミドと呼ばれる環状のDNAをクローニング用のベクターとして用いた研究をしています。そのDNAを用いて、新規ワクチンの研究や開発もしています。
それでは、プラスミドとかベクターなどと呼ばれる遺伝子(DNA)はどういったものなのでしょうか?また、それがどうワクチンにつながるのでしょうか?
これから調べていきます。
プラスミドやベクターなどと呼ばれるDNA(遺伝子)の研究に対する努力や実力
これから、プラスミドやベクターについてと、森下竜一教授のその研究への努力や実力を調べていきます。
努力や実力①プラスミドやベクターのDNAの勉強をするために留学
プラスミドは、細胞核の中ではなく、細胞質内に存在するDNAです。
研究や実験ではアデノウイルスのDNAを環状にしたプラスミドを用いることが多いです。
#理系工作 第二弾!
— 甘露(あまつゆ) (@J4zjm0P4LeqMk28) November 14, 2018
プラスミドDNA
HindⅢで制限処理しておきました!
お好きな遺伝子を組み込んでご使用ください♡#ハンドメイド pic.twitter.com/WmYdLjLAQG
その環状のDNAをHindⅢなどの制限酵素で切り貼りをして、環状の輪の中に他のDNAを組み込みます。実験に必要な制限酵素はタカラバイオなどのメーカーが製造しています。
そして、研究や実験でクローニングしたり、遺伝子を組み替えたりしたりするために用いられるDNA全般のことをベクターといいます。
【DNA末端の処理方法(クローニングの基礎と実験のコツ)】
— メルクライフサイエンス-Merck (@MerckMilliporeJ) April 26, 2018
ライフサイエンスでは、特定の遺伝子を単離して増やす操作方法をクローニングと呼びます。この記事では、目的の遺伝子を挿入したベクターを大腸菌に導入するために必要な一連の実験の操作とコツを解説します。https://t.co/3bKYBVGjm2 pic.twitter.com/6w3YvHnaW5
そのベクターを大腸菌に取り込ませて、そのベクターのDNAからRNAを転写して、最終的に目的となるタンパク質を発現します。
結局、研究で用いるプラスミドやウイルス全般の総称のことがベクターです。
アメリカのスタンフォード大学に留学し、こういった、プラスミドのDNAの実験や研究の手技を学ぶ努力をしました。その努力が認められ、帰国後に大阪大学で教授にまで上り詰めました。
森下教授はこういったプラスミドベクターを用いた研究のスペシャリストです。
努力や実力②アンジェスを創業し特許も取得している
先ほど述べたプラスミドにワクチンとなる抗原のタンパク質の元のDNAを組み込み、大腸菌にそのプラスミドベクターを取り込ませます。
そうすると、ワクチンとなる抗原のたんぱく質を生産できます。
【アンジェス】
— タコ先生 (@takosensei2019) May 24, 2020
●ワクチン研究開発・生産後押し
AMEDの公募事業に採択されたり、AGCも共同開発に参画し、ますます研究に関与するメンバーが増えてます。今回は、物になるのだろうか?
人気も高い銘柄ですので注意しておかなければなりません。 pic.twitter.com/0PQiFm6xEF
森下教授が努力して創業したアンジェスは、そのプラスミドベクターの作成や大腸菌でプロテインを合成する研究を行っています。
国内でも、こういった研究をする企業の先駆けがアンジェスです。
そこで、DNAやペプチドのバイオテクノロジーの特許も取得しています。
アンジェス、DNAーペプチド併用ワクチン特許取得。本日公報
— ㄜƖ ıՇƕ (@sa3i8te7n8) June 10, 2020
森下竜一教授が発明者
阪大と大日本住友製薬子会社との共同特許。
治療&予防の対象は、高血圧、心不全、認知症、糖尿病性網膜症、加齢黄斑変性など様々
コロナ次世代ワクチンもDNAペプチド想定してますね
開示ある気がしますが pic.twitter.com/yQuIpnepQs
特許を取得できるのは実力が認められている証拠です。世界中の人々の役に立っています。
ノーベル生理学医学賞を受賞する可能性は?
過去には、日本の研究者では、利根川進さんや山中伸弥さん、大村智さん、大隅良典さん、本庶佑さんがノーベル生理学医学賞を受賞しました。
おはようございます
— 沖縄県民を想う たちあがれ沖縄 (@kaemasita003) November 26, 2019
本日は1895年にノーベルがノーベル賞設立のもととなる遺言状に署名した日です
日本は、12年に山中伸弥教授がiPS細胞の作製に成功しノーベル生理学・医学賞
19年は吉野彰教授がリチウムイオン電池を開発しノーベル化学賞を受賞など多数の方が受賞されています、日本の誇りで宝です pic.twitter.com/H89s4M7MX1
京都大学の山中伸弥教授がips細胞の研究で受賞したのも記憶に新しいです。ノーベル医学生理学賞は、比較的、国内の研究者が受賞していることが多いです。
森下教授は、プラスミドのDNAをベクターとして使用し、目的とするタンパク質を大腸菌に造らせる研究をしています。そのタンパク質が世界中の人々の役に立てば、ノーベル賞を受賞する可能性のあります。
まとめ
森下竜一教授の学歴や経歴が気になるので調べてきました。超難関進学校の武蔵高校を卒業して、大阪大学医学部に進学しました。
臨床の道には進まず、研究者として教授にまで昇りつめました。海外にも留学するという努力もしました。
アンジェスというバイオテクノロジーの企業も創業しました。そこでは、プラスミドベクターを大腸菌に導入してプロテインを生産する技術を研究しています。
日本国内では、こういった研究の実力者が森下竜一教授です。