高校受験をする中学生は、推薦書の書き方に悩むことでしょう。 推薦書は、どのように書くべきなのでしょうか?自己PRを書く際のポイントとは? 高校受験をする中学生が知っておきたい推薦書の書き方や、先生が推薦書を書く際の注意点についてもご紹介します。
高校受験の推薦書で自己PRを書く際は、書き方よりも中学生らしさを出そう!
高校受験の際には、国公立・私立を問わず自己PR文の提出となります。公立高校では、都立高校の自己PRカードや神奈川県立高校の自己PR書のように、単位で一律に自己PR文の提出を行っている高校もあります。
自己PR文が合否の判定を判断する材料になっているように思いますが、実際にはそうではないです。公立高校の場合、学力検査の得点と調査書の内申点といった点数化されたものである判断基準に基づいたことが合否の判定となり、自己PR文は参考資料としての提出と言えます。
自己PR文は入試の面接や入学後の生徒指導の参考用の資料となることが多いので、中学生らしく書くようにすれば問題ないです。
自己PR文は、将来の目標や志望理由、志望校でやりたいことなどの他にこれまで中学校でしてきたこと、それによって何を得たかなどを書けるといいです。
先生が高校受験の推薦書を書く際の書き方ポイント
先生が高校受験の推薦書を書くときにはどのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?
注意点について
- 推薦文は長く書けばいいというものでもなく、短か過ぎるのもよくありません。
- 生徒のいい部分をしっかりと伝わるようにまとめる必要があります。
- 同じ表現を繰り返さない、一つの内容をダラダラと引き伸ばして書くのは止めましょう。
- 読む人の事を考え、そこで書くべき文章の内容に合わせて、紹介したい内容を精査してください。
- 高校受験の推薦書で一番大切なのは、生徒のいい部分を伝えること。
- 生徒自身が、その高校に入ってほしいと思われるようにアピールする文章にする。
だからといって、有りもしないことを書いてはいけません。
生徒のことを書く際には、一面からだけ見るのではなく潜在的に持っているいい部分も見れるといいでしょう。いくら、生徒に合格をして欲しいという気持ちが強くとも嘘偽りを書くことのないようにしてください。
高校受験の推薦書の書き方がわかったら、何度も推敲しましょう
志望理由書は、字数制限があったりスペースに限りがあります。長々と文章を書き連ねることはできません。文章の推敲をどこまでやりきるかが大切です。
推敲に推敲を重ねた文章とそうではない文章の違いはどこにあるのでしょうか?
一文一文の意図や無駄な表現や間違った表現をしていないかを、何度も確認したものとそうでない文章は違うものとなります。推敲を重ねた文章は細部にまで気が張り巡らされていることがわかります。
一文字一文字があなたの気持ちとなるので、自分の分身だと思い志望理由書を作成してください。言いたいことがたくさんあるからといって、盛り込みすぎてはいけません。読み手の視点も考えましょう。意図のない文章となってはいませんか?
推敲をサボらずに志望理由について考えてみてください。志望理由は、テストではないのでじっくり考えることができ、間違っていたら直すこともできます。また、アドバイスを受けることもできるので自分の力と先生の力を合わせて書けるといいですね。
起承転結が大切!
自己推薦書を書く場合は、何を書いたらいいのかわからないという人も中にはいるかもしれません。
自分のことは、知っているようで知らないことが多いものです。
そんなときには、「起承転結」で考えてみるといいです。
書くときのポイント
- 「起」は一番伝えたいことを書きます。希望する一番の理由は、〇〇部があるためです。「〇〇に興味があり、〇〇ができる高校を希望しました。」などとなります。この〇〇というのは部活に限らず、勉強の分野なども当てはまります。
- 「承」は具体的なエピソードを書きます。「部活の雰囲気や県大会の模様など、色々話を聞いたり見学して自分も体験したいと思いました。」などです。
- 「転」で補足することを足します。大学の進学率も県内トップクラスであること、受験対策もできる高校に入りたいためなどです。
- 「結」は前向きな姿勢であったり未来について書きましょう。〇〇部に入ることで、心身ともに成長しゆくゆくの大学や就職につなげていきたいというように学校は未来への過程であり通過点ということを書けるといいですね。
高校の場合は、就職よりも大学に進学と言ったほうが印象が良いです。もちろん、就職率が良い高校であれば就職を希望していることをアピールしましょう。
高校受験で推薦をもらえる中学生ともらえない中学生の違いとは?
推薦をもらえる中学生ともらえない中学生にはどんな違いがあるのでしょうか?
推薦を出せるかどうかには、明確な基準があります。推薦基準と言われる基準については、一定以上の内申点・学校での態度・部活やクラブで取った成績・学級委員や生徒会活動経験があるかなどになります。
学校ごとに基準があり、基準を満たす生徒が推薦をもらえます。学校ごとに公開している部分と公開していない部分があるので必ずではありません。
また、都道府県によっての違いもあります。全てを満たした生徒のみが推薦をもらえます。中学校の進路指導の先生や担任の先生などに、まずは相談してみましょう。
推薦をもらいたい学校の基準が出ているかどうかもチェックしてください。
推薦をしてもらいたい高校によっても基準が異なることもあるので推薦してもらえないと決めつけるのは止めましょう。私は、勉強はあまりできるほうではありませんでしたが学校での態度は普通でした。学級委員や生徒会活動経験はなくとも推薦をしてもらい高校に入学することができたので、担任の先生に聞いてみましょう。