壁を防音にDIYすることは、意外と簡単にできます。自宅が賃貸であれば、跡がついたり汚れがつかないように工夫しなければなりません。周りに迷惑をかけないためにも効果的な防音対策をしましょう。そこで、壁を防音にDIYする簡単な方法について、必要な材料や簡単にDIYする方法、防音効果を高めるDIYや壁以外にできる防音対策、壁の防音対策の工夫などお伝えしていきましょう。
賃貸でも壁を汚さずに防音にDIYすることができる

壁にDIYで防音を施したくても、汚したらいけないという点がネック、そして原状回復が基本の賃貸なので、DIYをどの様に行うと良いのか困ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
原状回復に役立つのがマスキングテープ!

塗装をするときなど、はみ出したくない場所に使用するテープです。しかしこれを使えば、壁を汚さずに防音壁を作ることが可能になります。その他に必要なのは、吸音材、そして強力両面テープ、プラスチックダンボールです。どうして遮音ではなく吸音材?と不思議に思う方もいらっしゃると思いますが、賃貸のアパートがコンクリートの場合、コンクリートということですでに遮音がされています。また遮音に特化しすぎると音が反響してしまい、楽器を演奏したいのであれば自分への音の跳ね返りが大きくなり、きれいに音が聞こえなくなってしまいます。音楽室の壁に吸音材が使われているように、防音壁には吸音するという点も必要となる事を忘れないでくださいね。
賃貸でも安心な防音壁を自分で簡単にDIYする方法

防音壁の作り方。
防音壁の主体はプラスチックダンボールです。そしてその上に吸音材を貼り合わせて作ります。吸音材はシート状になっていて、すでに接着テープが付いているものが使いやすいので、オススメですよ。これだけで防音壁が出来上がりです。後は部屋の壁への接着となります。
まずは壁にマスキングテープで貼っていきます。そしてその上に強力両面テープを貼り付け、防音壁を取り付けます。テープは幅の広いものが使いやすいです。マスキングテープは簡単に剥がすことが可能なので、部屋を出る場合は防音壁を取り外し、マスキングテープを剥がせば、元の壁を取り戻せるというわけです。
ちなみに吸音は音をすり抜けさせ、反射させない作りとなっていますので、防音するためには後ろの空気層が必要となります。空気層を含むことも、プラスチックダンボールを使う理由となりますので、できれば板を使うよりもこちらを使うようにしてください。
壁に防音効果を高めるDIYでより安心できる環境になる

DIYで作る防音壁の作り方について、ご紹介をしてきました。上記したような防音壁を作る他にも、壁に直接吸音パネルを付ける方法もあります。フェルトパネルなどを使用すれば、簡単に取り付けが可能で見た目も一見普通の壁紙と変わりません。「お部屋を防音室にするだけでなく、お友達が来たときなども普通に使いたい。」と、考えているのなら、このタイプの方が部屋のインテリアと馴染むのでオススメです。もし、吸音パネルを付ける場合、どのようなものを取り付けるとよいかわからなくなってしまったら、凹凸の大きさ、表面積の大きさも目安にしてみましょう。凹凸があると壁の表面積が大きくなり、防音の効果にも違いが出てきます。音楽室で使用をしているような、穴があいたものも吸音パネルとして優れていますよ。
部屋の防音対策をするなら壁以外にも工夫をしましょう

「お隣の部屋に音が漏れているのでは?」と、ついつい壁ばかりが気になってしまいますが、他の場所から音が漏れていることもあるので、注意が必要です。例えば窓からの音漏れや、ドアの隙間からの音漏れ、隙間があれば暖かい空気と同じ様に、そこから漏れていってしまうので、壁ばかりではなく、しっかりと防音をしたいのなら、このような場所にも気をつけてみましょう。
隙間テープ

簡単にできる隙間からの音漏れ対策なら隙間テープです。冬場などは隙間風を防ぐために、活用しますよね。隙間テープにはいろいろな素材のものが販売されています。スポンジタイプのものや、モヘヤの様に毛がついているもの、ゴムタイプのものなど様々です。そこで防音にオススメなのはどのタイプ?というと、ゴムタイプのものがオススメです。使用方法はどのタイプの物も変わりません。隙間テープの剥離紙を剥がして窓のサッシ部分、隙間風が入ってくる部分に密着するように、貼り付けて使用をします。お部屋についているドアは通気性が保てるように、下部分が空いていることが多いので、防音をするなら、この部分も音漏れがないように対策を施しましょう。
防音カーテン

窓から漏れる音をさらに軽減したい場合は、あわせて防音カーテンを使ってみてはいかがでしょうか。一般的なカーテンと違い、しっかりとした厚みがあり、部屋の中の音を外に漏らすことを防止してくれます。防音カーテンを使用する際の注意点は、部屋の窓がすっぽりと隠れる、余裕がある大きさのものをお部屋に付けることです。窓よりも小さなカーテン、丈が少しだけ足りないような場合も、せっかくの防音カーテンの効果が薄くなってしまうので、サイズには注意をしてください。
壁は工夫次第で自分で防音対策できるのでやってみましょう

壁への防音対策、特に防音壁となるとDIYは無理?と思いがちですが、意外と簡単に防音対策ができることが、おわかりいただけたのではないでしょうか。また音漏れは壁だけではなく、窓やドア、足元からの振動なども関係してきます。賃貸のアパートやマンションなどで、お隣さんや階下の方への騒音が気になる場合は、壁だけではなく、他の場所の防音対策も同時に行うと、さらに効果が期待できます。楽器などをお家で練習したい場合は、やはり騒音が気になります。苦情が来ないように、自分でできる限りの防音を行なって、音楽を楽しんでくださいね。